C・OS・M・OS

第5編 ♪



第5編 ♪ :登場人物


 

◇ノロ

宇宙海賊船ブラックシャークやオルカを建造したり、地球と同じ惑星を造ろうとする気まぐれな天才。

 

◇イリ
ノロを支える姉のような存在。


◇フォルダー
ブラックシャークの船長。ノロの親友。

 

ホーリー、サーチ

男の軍隊と女の軍隊に別れて戦っていたころからの付き合いを経て結ばれる。ホーリーはノロとフォルダーの古き友人。

 

ミリン、ケンタ

ミリンはホーリーとサーチの娘。ケンタはミリンの夫。

 

住職、リンメイ

僧侶の住職と考古学者で医者のリンメイはノロの相談相手。

 

◇Rv26
ノロが製造したアンドロイド。人間以上に人間的なアンドロイド。


百地三太夫
忍者の頭領。五次元の生命体に誘拐されて限界城を築城した。


◇四貫目・お松
百地一族の忍者。

 

ライトアーム、レフトアーム
三太夫の部下。


瞬示・真美

六次元の生命体。三次元の世界では瞬示と真美という男と女として行動するが六次元の世界では一体化するのでこう呼ぶ。同様にノロとイリも六次元化すると「ノロ・イリ」という名前になる。


広大・最長

五次元や七次元軍の攻撃から六次元の世界を守ろうと奔走する六次元の生命体。

 

首星総括大臣、副首星担当大臣提督

六次元の生命体の最高責任者が総括大臣。その二番手が副首星担当大臣。提督は軍の最高指揮官


◇瞬示・真美(しゅんじ・まさみ)
偶然な出来事から超能力を持つ。誕生日はもちろん生まれた時間まで同じ双子のような幼馴染みということになっているが、正体は六次元の生命体。


大総統、参謀長

五次元の生命体の最高責任者とその息子。


セブンヘブン
七次元軍の司令官


◇「」
通常の会話を表す。


◇【】
次元通信で行われる会話を表す。


◇{}
一太郎が開発した人間同士のみで可能な通信を表す。

 

◇[ ]

アンドロイドやコンピュータの間の会話を表す。

第1編のあらすじ


◇第1編のあらすじ

 

 突然摩周湖で起こった不思議な出来事で瞬示と真美は知らないうちに西暦の世界から永久の世界に移動した。時間島の中で気を失ったふたりがそこから2 0 0 年以上も未来に移動した所は完成第十二コロニーという星で、男と女の戦闘に巻き込まれるが、時間島が勝手に摩周湖から少し離れた海辺の真美の親友花子の民宿に時空間移動させる。

 

 完成第十二コロニーで女の軍隊と男の軍隊の将軍が休戦してふたりの時空間移動の分析を始める。女の軍隊はサーチを、男の軍隊はホーリーを瞬示と真美がやって来た摩周湖に派遣した。

 

 民宿の食堂のテレビで生命永遠保持手術が開発されたことを知ったあと永久の世界の自分たちの家の近くの御陵に移動する。御陵から現れた巨大土偶がふたりの攻撃を受けて消滅した跡にできた大きな穴に吸い込まれたふたりが鍾乳洞で復活すると時間がぐらつく時震を体験す、る。その洞窟は巨大土偶の胎内で体外に出るとそこは西暦の世界の御陵だった。

 

 自分たちの家に向かうが、真美は玄関でもうひとりの真美に出会うと突然消える。瞬示は追いかけるように御陵から摩周湖上空に移動して時間島の中で真美と再会する。眼下の摩周湖でふたりの過去が再現されて時間島によって因果の清算が行われたあと黄金城に移動する。城主の明智光秀が忍者を乗せた大凧を時間島に向かわせるが呑み込まれてしまう。

 

 ふたりは民宿に移動してケンタと車で摩周クレーターに向かう。そこでホーリーと再会するが、時間島に誘われるまま京都の寺に時空間移動して黄金城から消えた忍者に出会う。そして月の生命永遠保持機構でも忍者に遭遇する。一方ふたりを追いかけて古寺にホーリーとサーチが現れると続いて女の追跡隊、さらには男の追跡隊が現れる。瞬示たちは時間島で前線第四コロニーに逃れるが、男と女の時空間移動装置が時空間バリアーに体当たりを繰り返すので、時間島が前線第四コロニーを包み込んで地球近くに星ごと時空間移動する。

 

 誰もいない月の生命永遠保持機構でサーチは女が起こしたクーデターの話をする。残されていたデータからリンメイが生体内生命永遠保持手術を開発したこと、その手術で生まれた胎児、が遮光器土偶に変態したあと巨大土偶に成長して生命永遠保持センターを攻撃して壊滅させたこと、そしてミトの脱出作戦が成功して女たちが完成コロニーに逃れたことが分かった。そしてホーリーとサーチは生命永遠保持手術の効果を失ったことを自覚する。

 

 瞬示と真美がミトが戦った摩周クレーターで巨大土偶を発見するが消滅したあとに時間島が現れるとすべての完成コロニーがある宇宙空間に集められる。その完成コロニーでは男と女の軍隊の戦闘が繰り広げられていた。瞬示と真美が停戦を訴えると戦闘が停止する。そして前線第四コロニーで停戦会議が開かれるが、すでに各コロニーの男と女は協力して負傷者の治療に当たっていた。

 

第2編(コンピュータ)のあらすじ


◇第2編のあらすじ

 

 月の生命永遠保持機構で死んだ胎児が摩周クレーターに向かった。ミトやホーリーたちが摩周クレーターで遮光器土偶と埴輪の鳥を発見するが時空間移動装置は緑の時間島に吸い込まれて宇宙戦艦も強制的に西暦の世界へ時空間移動させられる。

 

 無言通信システムを完成させた一太郎と花子が摩周村診療所で正体不明の男に囲まれて投降を迫られるが、時空間移動装置が現れてミトたちの攻撃で全員自害する。ミトは宇宙戦艦や時空間移動装置が時間移動できなくなって永久の世界に戻れないことに落胆する。

 

 幼い瞬示と真美を発見したミトたちは西暦の世界で生きてゆく目標を持つと、宇宙戦艦内の工場で生命永遠保持手術に必要な設備を製造して手術を受ける。

 

 宇宙戦艦が地球から離れると瞬示と真美の緑の時間島が宇宙から御陵に到着する。ふたりは西暦の世界の人間ではないことが判明したとき御陵に異変が起こる。宇宙戦艦や時空間移動装置の時間移動機能が復活してミトたちは再び永久の世界に戻る。

 

 ミトより先に西暦の世界から戻っていた宇宙戦艦の中央コンピュータから前線第四コロニーの中央コンピュータが無言通信言語処理プログラムを導入すると巨大コンピュータに進化して明確な意思を持つとキャミに地球の明渡しを要求する。

 

 ミトとホーリーの攻撃で巨大コンピュータが無限後退に陥った間にキャミが先制攻撃をしようとしたとき、巨大コンピュータが無言通信システムの弱点を突いてノイズを流す。ホーリーとカーンの活躍でノイズ攻撃を防ぐがカーンは死亡しホーリーが重傷を負う。ホーリーはブラックシャークに救助された後、ブラックシャークの中央コンピュータが巨大コンピュータとの勝負を申し出る。

 

 巨大コンピュータと戦うため宇宙の地平線に存在する鍵穴星にブラックシャークが宇宙戦艦とともに時空間移動する。巨大コンピュータに宇宙戦艦が宇宙の地平線に追い詰められる。ブラックシャークが助けようとするが巨大コンピュータと宇宙戦艦の距離が近すぎて攻撃できない。住職が論戦を仕掛けると巨大コンピュータが再び無限後退に陥る。そして巨大時空間移動装置の暴走で鍵穴星付近の空間がねじれて宇宙の地平線から強力なエネルギーが押し寄せる。

 

 ブラックシャークの被害は軽微だったが、宇宙戦艦が壊滅的な被害を受ける。巨大コンピュータは大きさが分からないほどの巨大ニューロコンピュータに進化して自ら神と名乗ってブラックシャークの前に立ちふさがる。瞬示と真美の超能力を持ってしても倒せないニューロコンピュータをブラックシャークが最終兵器である多次元エコーで撃破する。

 

第3編(アンドロイド)のあらすじ


◇第3編のあらすじ


 巨大コンピュータに勝利したフォルダーはノロの惑星の居酒屋でホーリーに語る。あるコロニーの工場で強制労働させられてたノロの隠れ家でブラックシャークの建造や惑星の地球化という壮大な構想を聞かされたフォルダーはブラックシャークの船長就任に同意する。隠れ家が見つかると時空間移動装置でノロの惑星へ逃げる。ブラックシャークが完成するとノロひとりで試運転に出かけるが次の日に中央コンピュータ室でノロの死体が発見される。

 

 カーン・ツーがキャミを人質にすると激怒したフォルダーがカーン・ツーを攻撃するが瞬示と真美がキャミを救出してノロの惑星へ移動する。ふたりが冷凍保存されたノロの遺体に興味を持ったとき、地球では少ない食料を巡って人間同士の殺し合いが始まる。地球に向かったフォルダーがR v 2 6 に地球の明渡しを迫るとR v 2 6 は人間の自立支援を開始する。

 

 フォルダーとイリがノロの遺体を調べると人形だったのでノロの行動を洗い直す。

 

 ブラックシャークの試運転で恐竜時代に来たノロは恐竜が絶滅する事件に遭遇した後、人類の進化を確認しながら時間移動していたが西暦の世界に横滑りして瞬示と真美の誕生を目の当たりしたのち御陵近くの古本屋で幼い瞬示と真美と出会う。一変した店の外ではふたりと巨大土偶が戦っていたが、ノロは時空間移動装置で戦闘で生じた穴に突っ込むと摩周クレーターに出る。そこから移動する細長い時間島を追うとすべての完成コロニーが集められた前線第四コロニーに到着する。そこで住職のC ・O S ・M ・O S という話を盗み聞きする。

 

 ブラックシャークが摩周湖で時空間移動装置を回収すると宇宙の地平線を挟んで六次元の世界と三次元の世界が共存する鍵穴星に向かう。その時空間移動装置を宇宙の地平線に投げこむと膨大なエネルギーが押し寄せてブラックシャークは強制的にリンメイが生体内生命永遠保持手術をする時代の月に時空間移動させられる。月の生命永遠保持機構に向かう光線を分析すると六次元の生命体が生体内生命永遠保持手術に介入したことが分かった。

 

 地球では最長の説法でアンドロイドが子供を造ることに関心を持つが、ノロが子孫を残す意味を説明するとアンドロイドのM Y 2 8 とM A 6 0 が悲嘆にくれる。ノロは惑星の家に戻ると地下室にいた瞬示と真美と最長からもらった本のことについて話し合う。

 

 ノロと最長の対談が始まるとノロの想像力が最長を圧倒する。最長は自分たちの六次元の世界が巨大土偶に征服されつつあることを告白してノロを招待する。

 

 地球ではアンドロイドに生殖機能を認める人間やアンドロイドと、それに反対する人間やアンドロイドとの間に戦いが始まるが、ブラックシャークはノロを追って六次元の世界へ次元移動して瞬示と真美が緑の時間島でノロを救出する。

 

 数々の事件が交錯して総括されるとノロ、イリ、瞬示、真美はブラックシャークでアンドロイドの地球に降り立つ。R v 2 6 との再会後新たなノロの惑星を探す旅に出る。

 

第4編(誕生)のあらすじ


 キャミとミトは四貫目の計らいで永久紀元前4 0 0 年頃の伊賀の里の三太夫に匿ってもらう。サーチが船長に就任したホワイトシャークに気心の知れた仲間が合流すると地球の混乱に驚く。その混乱に立ち向かうR v 2 6 の改造の秘話が中央コンピュータから披露される。一方、キャミの身に危険が忍び寄る。

 

 金環日食を利用して伊賀から逃れたキャミとミトは大統領府に戻るが戦場化していた。間一髪改心したカーン・ツーのお陰で再び伊賀に逃げる。カーン・ツーは負傷するがホワイトシャークに救出されてキャミを探すために伊賀に向かうと限界城が現れる。

 

 体外離脱の途中で戦闘用アンドロイドに誘拐された百地三太夫は恐ろしい戦闘能力を持ったアンドロイドとなって四貫目と戦うが、何とか勝利した四貫目がホワイトシャークに救助される。

 

 限界城では戦闘用アンドロイドが地球攻撃の準備をしていた。

 

 キャミは次期大統領にノロ化したR v 2 6 を推挙する。ひとり選挙に臨んだR v 2 6 が大統領に就任した。アンドロイドが子孫を残す道が開かれる。

 

 一方ホワイトシャークでは来たるべき戦争に備えて多次元エコーの搭載が検討される。

 

 通常型アンドロイドは出産できるが、戦闘用アンドロイドには生殖機能がない。五次元の生命体が彼らの劣等感を利用してノロの惑星へフォルダーに変装させた戦闘用アンドロイドを送り込む。ホーリーたちは間一髪ビートルタンクで救出されるが、ホワイトシャークはオニヒトデの攻撃を受けて破壊される。体勢を立て直す間もなく五右衛門の陽動作戦に手こずるが合い言葉作戦で凌ぐ。なんとか地球にビートルタンクを運ぶと限界城を打ち破る。地球に平和が戻ると大統領R v 2 6 が憲法を改正してアンドロイドの出産を正当化した。

 

 復活した限界城の酸素攻撃で負傷したR v 2 6 のいる大統領付属病院に四貫目が向かい偶然にもトリプル・テンを手に入れる。

 

 ホワイトシャークとオニヒトデ戦艦との壮烈な戦いが繰り広げられる中、R v 2 6 を救出したのち後五右衛門と対決し勝利する。重傷を負いながらもトリプル・テンのお陰で再び限界城を打ち負かす。そのトリプル・テンと四貫目が入手した巻物の分析が始まる。

 

 長い間大統領職にあったR v 2 6 が辞職するとき死んだはずの三太夫に襲われて重傷を負う。治療を受けて元の大柄なR v 2 6 に戻るが、封印が解けた五稜郭が復活した限界城で四貫目と三太夫が戦う。巻物を駆使して四貫目が勝利する。

 

 再び平和が訪れたように見えたが紫花粉症が蔓延する。人間は死に至りアンドロイドの生殖機能が消滅する。再びアンドロイドの寿命が半永久的に延びたことを知った人間がアンドロイドの身体を奪って寄生しようとする。人間のひどい攻撃にホーリーたちが立ち上がる。

 


※この物語はフィクションです。登場人物、団体名、事象等は全て架空のものです。
実在の人物・団体等とは一切関係ありません。あらかじめお間違えの無いようご了承願います。